ホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)は、6月9日、ツインリンクもてぎで「第16回CBオーナーズミーティング」を開催した。当日はパレード走行やトークショーなど多彩なプログラムが行われ、歴代のCBシリーズ750台以上が集まった。

「CB」と名の付く車両を対象とした同イベントは、14年にスタート。CBはホンダを代表するシリーズだけに、毎回多くの人が集まる一大イベントとなっている。第1回から第15回までの累計で9000人を超える来場を記録し、今回で1万人目の来場者が誕生するのではないかと言われるなかでの開催であった。

当日は、ツインリンクもてぎのゲートがオープンすると、会場となったオーバルコース内にCBが続々とやってきて、50ccから1300ccまで新旧問わずバリエーション豊かなCBが駐車スペースを埋めていった。事前には1707台の申し込みがあったが、この日の朝は首都圏で雨となってしまった。それでも769台ものCBが訪れ、同伴者を含めて851人が来場した。第1回からの累計で参加者が1万人を超えた。

会場では、次世代CBシリーズのまたがり車両やレジェンドマシンの展示、サプライヤーの出展、プロカメラマンによる愛車との記念撮影などが行われていた。なかでもホンダの旧車部品再販展示のブースでは、CB750FOURとCB750Fの再販部品が展示され、対象車両のオーナーへの周知が図られた。

ステージでは、CBシリーズの魅力を来場者と共有するさまざまなプログラムを実施。ステージイベントのオープニングでは、主催者を代表し、同社加藤千明社長が挨拶し、同イベントについて「CBを愛するお客様に少しでも応えたいという気持ちで継続して開催している」と述べ、「同じCBという土壌で語り合い、親交を深めていただきたい」と開催趣旨を明らかにした。

続いて、記念すべき1万人目の来場者が発表され、二輪ジャーナリストの宮城光さんから記念品としてヘルメットが贈られた。

その後、ステージでは本田技研工業二輪事業本部事業企画部カテゴリーGMの坂本順一さんや宮城光さんによるトークショーが行われた。CBやCBRなどのシリーズ全体の開発責任者を経験してきた坂本さん。CBとの出会いは、学生時代に出場したレースで、CB400SFで走ったという。「CBって教習車としてだけでなく、スリックタイヤまで履いてサーキットも走れる。なんと懐の深いバイクなんだ」という想いからホンダに入社したという。古き良き時代のCBについては「今はCADによる設計が当たり前。当時の開発は想像するだけでも大変だったと思う」と語った。

一方、会場内の特設コーナーでは、恒例のCBで1本橋の低速走行を競う「CBチャレンジ!」、オーバルコースでは宮城さんによるレジェンドマシンのデモランなどが行われた。今年デビュー60周年となるベンリィCB92スーパースポーツをはじめ、CB750FOURやCB750Fの3台を次々と走らせ、来場者はエンジンサウンドに耳を傾けながら颯爽と走る姿を眺めていた。

イベントの締めくくりには、CBオーナーによるパレードランが行われた。イベントの目玉とも言えるプログラムで、全長4.8kmのフルコースを2周。285台がパレードに参加し、CBの魅力を共有しながらゆったりと連なって走行した。

画像: それぞれのCBで集った参加者による集合写真

それぞれのCBで集った参加者による集合写真

画像: あいさつに立つHMJの加藤社長

あいさつに立つHMJの加藤社長

画像: 参加者によるパレードラン

参加者によるパレードラン

画像: 1万人目の来場者に宮城さんからヘルメットが贈られた

1万人目の来場者に宮城さんからヘルメットが贈られた

画像: 宮城さんによるレジェンドマシンのデモ走行

宮城さんによるレジェンドマシンのデモ走行

紙面掲載日:2019年7月5日

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