画像: チームマリ代表取締役 井形ともさん/今年はチーム設立30周年 「安全と楽しみ広げたい」
画像: スクールで指導をするともさん(右)

スクールで指導をするともさん(右)

長期に渡って女性ライダーの育成に貢献してきた「チームマリ」が、来年で設立30周年を迎える。

1988年に元国際A級ライダーの井形マリさんが女性のロードレースチームとして結成したチームマリは、結成の翌年から安全運転普及活動を開始。現在、同団体の活動の柱となっている「チームマリモーターサイクルレッスン」は、女性インストラクターによる女性限定のライディングスクール。1人1人と向き合う丁寧な指導が好評で、運転に不安を抱える女性ライダーにとって、駆け込み寺のような存在となっている。

2010年に姉のマリさんからチームマリの代表を引き継いだ元世界GPライダーの井形ともさんは、バイクブーム真っ只中だった80年代を振り返る。

「当時、色々な企業がライディングスクールを開催していて、姉や私がゲストに呼ばれることがありました。そこで、一般の女性ライダーが運転するのを見て、レースの世界とは大きく異なる、男女のレベル差に驚きました」と、井形さん。

その数年後、チームマリでもライディングスクールを運営し始めたときは、チーム員の多くが公道での運転経験は少なかったという。井形さん自身も、レース活動の合間に低速走行などの基礎練習をしながらというスタートだった。

その頃のライディングスクールは男女混合のスクールというのが一般的で、チームマリも同様だった。しかし、男女一緒に指導することに、効率の悪さを覚えるようになる。それは、以前感じた、男女のレベル差によるものだった。

ともさんは「なぜ女性ライダーがうまく乗れないのか考えました。単に力の差だけではなく、怖さや苦手意識から来るものだと分かってきて、自分たちがレース活動のなかで培ってきた〝力に頼らなくても上手に乗れる〟ということを女性に教えていくべきだと思いました」と話す。

そして、マリさんが考案した女性向けのスクールを92年に初開催。それがチームマリモーターサイクルレッスンの前身となった。

ともさんはチームマリの代表取締役に就任後、マリさんが築いてきたフレームを守り続けてきた。ライディングスクールの運営の厳しさを日々実感しているという。

そうしたなか、昨年の11月、ともさんはモータースポーツへの貢献が称えられ、国際モーターサイクリズム連盟による「Woman Legend賞」を受賞した。ともさんは「思ってもみなかった受賞で、女性がバイクに乗るということは自分が思っていた以上に大変なことなのだと気付きました。自分が引っ張っていかねばという責任も強く感じ、活動継続への原動力になりました」と話す。

30周年となる来年度は切り替えの時期になるという。ともさんは「今までやってきた安全運転普及活動を基盤にしつつ、ツーリングやサーキットライディングなど、スクールの枠外でバイクを楽しめる機会を女性たちと共有し、バイクの魅力を広めることにも力を入れていきたい」と抱負を述べた。

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▼チームマリ▽所在地=東京都港区南青山6-14-11-1A▽℡03・6427・3778▽公式Webサイト http://www.t-mari.net/

◆井形ともさんプロフィール
東京都出身。85年にロードレースデビュー。90年代を中心に、全日本選手権国際A級125クラスや世界選手権GP125で活躍。趣味は南の島でのスノーケリングで、ウミガメ好き。

画像: 井形ともさん

井形ともさん

紙面掲載日:2018年1月19日

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