MotoGPを頂点とするロードレースで活躍し、ダートスポーツ、そしてさまざまなツーリングシーンで各国のファンに愛され続けるミシュラン。日本法人においては2023年10月より、二輪事業部のトップに佐藤章子氏が就いている。他の事業部から転じて1年目の佐藤氏は、新たに自動二輪免許を取得してツーリングを楽しんでいるという。その動機と、二輪車業界の印象について聞いた。

━━このたびは佐藤章子部長のお話を伺うにあたり、同じく二輪事業部の山田寿一マーケティングマネージャーにもご同席いただきました。佐藤部長はこれまで二輪事業部とは接点がなかったのでしょうか。

佐藤部長(以下敬称略)「日本ミシュランタイヤに長く勤めており、二輪事業部のことは知ってはいたのですけれど……。まさか自分が来ることになるとは思いもよりませんでした」

━━そのような距離感だったのですね。以前はずっと四輪事業部にいらしたのでしょうか。

佐藤「そうです。長く四輪事業の事務職を務めた後、営業部に5年ほど。輸入車用タイヤのマネージメントを担当しました」

━━二輪事業部 部長に就任されて、すぐに自動二輪免許を取得されたと伺い、驚きました。

佐藤「教習所がいっぱいで、なかなか先に進むことができず大変でした。実は続けて大型自動二輪の免許も取得したんですよ」

━━えっ、もう大型にも乗れるわけですね。

佐藤「はい、現在のところ所有しているのは普通二輪免許を取得してすぐに購入したGB350です」

━━どんなところを走るのがお好きですか。

佐藤「いまのところ都内からすぐに行ける範囲で楽しんでいます。気に入っているのは、津久井湖や宮ヶ瀬湖のあたり。秩父もいいですね。涼しくなったら房総半島も一周したいです。いずれはやはり北海道や九州も走りたいですね。バイク輸送サービスなど利用して」

━━楽しんでおられますね。ご自身で乗ろうと動き始めた動機は、業務上のことではないと思われますが、何か触発されたのでしょうか。

佐藤「実は以前から密かに乗りたいと思っていまして。仕事を引退したらバイクに乗って、欧州など旅したいなと。でもそれが異動につながったわけではないんですよ」

━━将来の夢としてお考えだったところ、青天の霹靂だったと。期せずして転じた二輪車業界、その印象は。

佐藤「まず四輪車の世界以上に趣味性が高いなと感じました」

━━輸入車のリプレイスタイヤ市場も相当なものでしょうけれど、また一味違いましたか。

佐藤「皆さん、仲が良いというか和気あいあいとしていますね。エンドユーザーも、販売店の方も、卸業の方も、それぞれ仕事を通じたお付き合いという枠に収まっていないというか」

山田マネージャー(以下敬称略)「距離感が近いというのはあるでしょうね」

画像: 二輪事業部マーケティングマネージャーの山田氏

二輪事業部マーケティングマネージャーの山田氏

━━なるほど。やはり二輪車業界というのは「バイク仲間同士で盛り上がる」ノリというか、雰囲気があるのですね。それは事業を進めるにあたっては、やりやすいものでしょうか。あるいは逆でしょうか。

佐藤「やりやすいのだと思います。『バイク好きな人』が集まる場、もっと言えば『ミシュランタイヤが好きな人』が集まると話も弾みますし。四輪車の愛好家同士でもそういう雰囲気はあるのですが、二輪車業界の人たちは『楽しんで関わっている』雰囲気をとても感じます」
「そしてそういう雰囲気の中で『ミシュランのブランド力は強いな』と、改めて実感することも多々あります。ありがたいことに」

━━素敵なお話です。ご自身もバイクに乗ることによって、より楽しむことができたり、馴染みやすかったりということがありそうですね。

佐藤「その通りです。いわば老後の夢を先取りした形でバイクに乗っていますが(笑)、例えばイベント会場でユーザーさんの愛車を拝見する場面でも、俄然興味が湧きますし。色々と皆様に教えていただくスタンスでいるためか、すんなり受け入れていただけている感覚もあります」

━━ますます仕事を楽しむことができそうですね。そうすると尚更バイクライフも楽しめて、相乗効果がありそうです。愛車GB350はまだタイヤ交換の時期を迎えてはいないでしょうけれど、いずれいちライダーとしてミシュランタイヤを味わう楽しみもありますね。

佐藤「そう、とっておきの楽しみです。ただレンタルバイクも時折利用していて、その車両がミシュランタイヤを履いていたということはありましたね」

━━レンタルでも楽しんでおられるのですね。

佐藤「次(大型)は何を買おうかな、と物色していまして」

━━やはり、せっかく大型二輪免許を取得されたのだからステップアップしたくなりますよね。

佐藤「ふふ、BMWのR12nineTが欲しくて。トライアンフのボンネビルも好きです」

山田「順調に沼へとハマっていますね。そろそろ社内二輪車チームのツーリングにも、と(佐藤部長を)誘っているんですよ。日本ミシュランタイヤにはやはりバイク好きが多く、年1~2回行うツーリングには15人くらい集まります。国産車も輸入車も、スーパースポーツもレトロ系も、幅広い車種で楽しく走っていますよ」

━━皆さん本当に楽しまれていますね。そんな日本ミシュランタイヤの取り組みとして、今後どのようなことを。

佐藤「体感を軸にしたいなと。『やっぱりミシュランのタイヤっていいね』と実感していただけるコミュニケーションができれば。そうして納得してミシュランタイヤの世界に入っていただけたらなと」
「ミシュランとしては『些細なことを気にせず安心して楽しめる』、『ライディングに集中できる』といったことを大切にしています。ライディングの楽しみをもっと広げたい、そのために良い製品を作り続けているブランドなので、そこを実感していただけるユーザー様が増えていけば。そうしてビジネスを拡大できればと考えています」

━━足元では今年1月に発売されたミシュランPOWER6(以下パワー6)、POWER GP2(以下パワーGP2)も好評だとか。

佐藤「予想以上に評判が良く、売れていると感じます」

山田「今年は他社様からもスポーツタイヤがリリースされたこともあり、賑わっています」

画像: ストリート仕様のミシュラン パワー6

ストリート仕様のミシュラン パワー6

━━数としてはストリート寄りのパワー6の方が売れるものですか。

山田「需要でいえばパワー6の方が圧倒的に多いです。パワーGP2はサーキット走行とストリート走行、両方の性能を併せ持ったタイヤなので」

佐藤「ところが思った以上にパワー6も売れていて。パワーGPユーザーがパワーGP2に換えてくださっているとも聞きますし、またパターンがカッコいいという評判もいただいています」

画像: サーキット走行も楽しみたいライダー向けのミシュラン パワーGP2

サーキット走行も楽しみたいライダー向けのミシュラン パワーGP2

━━両商品ともにデザイン面にも力を注いだと発表時に伺いました。狙い通り、ですね。

佐藤「所有満足度の面でも『ミシュラン、いいね』と言っていただけるとうれしく思います」

This article is a sponsored article by
''.