二輪車で全く新しいカテゴリーでの新製品というのは、なかなか出現しない。ただ、現在のおおまかなカテゴリーの中で、新しい方向性を提示するチャレンジングな製品は存在する。ホンダが2017年4月から国内販売を開始したX-ADVは、そのひとつだ。とても今までの枠には収まらない。
スポーツバイクであり、オフロードバイクでもある。ロングツーリング対応のクルーザーにもなるし、都市生活者用のコミューターにもなる。
デザインから来るインパクトに魅かれるライダーも多いだろうが、多くのライダーは、そのマシン特有の魅力溢れるライドフィールと所有すると持てるであろう愉しみを探し、購入の際は自分とその美点とのマッチングを擦り合わせる。つまりはなかなか衝動買いはしない。実際に乗らないと、そんな「相性診断結果」も出ず、新車を購入するまでには至らないということだ。
新型車に触れる機会。
新型車に乗る機会。
当たり前だが、市場活性化の最大ポイントだろう。
いよいよ春からの商戦に突入する。二輪車メーカー各社の積極的な顧客創造施策後の、ユーザーからの反応とともに出荷・販売データが気になる。
![画像1: 乗らないと理解できないこと。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783525/rc/2020/02/18/7b638fe8bcdeb3d8e0f3df7322ae095f1cfbbfc3_xlarge.jpg)
![画像2: 乗らないと理解できないこと。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783525/rc/2020/02/18/4f4fe07b354cfc7f9a98d40c398f7bb5dc2b5460_xlarge.jpg)
X-ADV悪天候の東北ツーリング。延々と続くダートを走らないと秘湯には到着しない。X-ADVだけが持つ新領域を体感し、再び二輪車に魅せられた。
二輪車新聞編集長 本多正則