※2020年1月1日付け号「各社の実績と抱負」再掲載
同社では19年の市場について、プラスの実感はないと指摘。ノートンとモトモリーニなどでは、排ガス規制への対応や品質へこだわる生産、輸入価格、入荷などの課題が多々あり入荷に影響したという。だた、プレミアムなノートンでは、蔦屋本店での異業種との提携、展示などのより富裕層への販売につながったと成果を挙げる。
一方で、マットは入荷が間に合わない状態で堅調な販売をみせ、バックオーダーを抱える状態が続いたとしている。マットの販売網は地方都市を中心にエリア制とし13店で販売。台数を追う販売は求めておらず、値引きや値崩れを避けた販売を展開したい考えだ。
マットの訴求では、体験試乗の提供機会が思うように実施できなかったとしながらも、SNSなどを活用しアクティブなライフスタイルを望む若者などに焦点を当て成果を上げた。主にマットは250㏄モデルの販売割合が多かったという。
20年もマットの販売を重点に活動する。ノートンとモトモリーニは本国の状況や輸入価格などを検討しながら入荷に慎重な姿勢をみせる。
強化するマットでは2モデルの新型を投入する予定。空白の北海道や新潟、中国地方、南九州などの地方都市に販売店を開設したい考えで、当面20店をめどに店舗数を徐々に拡大する。また新型車発売に合わせ、ディーラーミーティングを実施し、製品やクレーム対応、販売について確認するという。
訴求活動では楽しむための製品であることから、ユーザー向け市場体験イベントなどの展開も検討している。
他方、新たなブランドの輸入販売も視野に入れている。英国ブランドを柱・キーワードに、販売店に比較的に販売容易な価格帯の銘柄から、プレミアムなブランドまで多数のレンジのブランドを扱い販売店に提供できる体制づくりを目指す。同時にインポーターであっても市場へのブランディングを確立できるようにしたいと展望を述べる。それには値崩れがない商売として、同社や販売店、ユーザーにとって利益ある商売の展開を強調している。
紙面掲載日:2020年1月1日