インディアンモーターサイクルなどの輸入販売元のポラリスジャパン(株)(神奈川県横浜市)は2月1日、同社の新たな代表者で、カントリーディレクター/ジェネラルマネージャー(CD/GM)に戸田勝久氏(51)が着任した。企業経営においては、代表者のこれまでの経験や人生観、仕事観などが大きく関わる。弊紙では2月24日に戸田CD/GMを取材し経験や教訓、仕事観、リーダーシップなどについて聞いた。

画像: 戸田CD/GM

戸田CD/GM

──学生時代と社会人としての経歴は。

「米国の大学院を卒業後、当時のアイワそして日産自動車、キャタピラージャパン、UDトラックスで仕事を経験してきました。父が金融会社に勤めていたことで、自分も金融に興味を持ちファイナンスを学びましたが、米国にいた当時、日本製品の質の高さを目の当たりにし、日本で造られた製品を海外で売って世界に広げたいという思いが湧いてきたわけです。

そうして当時、オーディオ製品を中心に海外展開に積極的だったアイワへ1997年に入社しました。

アイワでは海外物流を1年、海外営業の仕事を3年間勤めました。ただ、同時に会社の経営危機の噂もあり、2001年に日産自動車へ転職しました。

日産では主に海外と国内での営業を担当。海外では親会社であるルノーとの多国籍企業向け営業、国内ではディーラー向けや外資系法人営業を通じ、営業の楽しさを知りました。街角で自社製品に乗られている人たちを見ると、『日産車はお客様に受け入れられているのだな』と嬉しく思ったものです。営業は自身の強みの一つであると思っています」

──キャタピラーやUDトラックスで外資系を経験しています。

「日産で45歳を迎えた時に、声をかけてくれたキャタピラージャパンへ転職しました。キャタピラーではアフターサービスを担当。ディーラーを通じた部品販売のほか、延長保証の販売促進などを担当しました。アフターサービスは特に重要で、お客様との長期関係が築け、会社にとって収益の柱となる重要な分野だと身にしみて感じました。部品供給やサービスで長期的関係を築き、次の買い替えや口コミ、紹介などでお客様の拡大につなげる生命線だと思っています。これは全てのメーカーに共通することですね。

UDトラックスでは海外営業バイスプレジデントとして海外市場の責任を担い、ボルボトラック傘下として、ヨーロッパ流の経営を学びました」

コストに対するリターンを常に意識

──これまでの経験により教訓、仕事観で影響を受けたことは。

「海外出張時の飛行機で、ビジネスクラスの利用が許されていたのですが、旅行気分で出かけたので『社内規定でビジネスクラスを利用するのはいいが、それだけの成果を出してきたのか』と、上司に酷く叱られましたね。若僧だった当時、このことはすごく痛感、成果を意識することを学びました。以来、コストを上回る成果、そしてコストを抑えリターンを意識して仕事をしてきました。当時の上司に今も感謝しています。

そして『まずやってみること』。小さなことでも、何も取り組まないよりも、新しいことを始めることが重要だと学びました。

また現地・現物・現実の『3現主義』のほか、『メールよりも電話、電話よりも直接会う』ことも、これまでのトラブル解決からの教訓です。

リーダーとしては『褒めて伸ばす』とか、日産では『謙虚と野心』も重要であると教わりました。謙虚がないと次のステップへ進むドアが見えてこないし、野心がなければそのドアを開けて先へ進むことができないということです。

他にも、人は本来善であり、努力を惜しまなければ立派な人間になれるという『性善説』や『(仕事を)楽しむことがよい結果につながる』、自身のフルマラソン4回の経験による『走った距離は裏切らない(Hard works pay)』『ハードルが高ければくぐればよい』という柔軟性など、これまでの会社や多くの上司、お客様、経験から学びました」

──自身で長所と短所を挙げるとすれば。

「短所から挙げると、人に対して優しすぎることでしょうか。それと営業経験が長いので、すぐに行動してしまい失敗することがあります。一旦落ち着いて状況を見て、考えることにしています。長所では先にも触れましたが、謙虚であることです。仕事に対しポジティブ、そしてチームワークを大事にするようにしていることも挙げられると思っています」

──企業経営で重要と考える事柄は。

「意外と思われるかもしれませんがES(従業員満足度)を最重要視しています。次に目標達成と長期戦略。そして先の出張経費に対するリターンの意識も含め、RPI(投資利益率)です。チームワークも大切です。同じ目標に向かって取り組めるように旗振りをすることが、今の私の仕事です。オープンで透明性のある組織にしたいですね。

今は経験豊富なメンバーが率先して行動してくれていますが、個々のプレイヤーの垣根を外して、社内の情報交換をより高め、みんなで目標に向かうことで相乗効果を高めていきたいと思っています。

一方で、今以上にブランド認知を高めることが第一と考えています。それにはマーケティングの強化、そして顧客接点であるディーラー強化のための拠点拡大と質の向上を軸に現在、具体的な戦略を立案しているところです。当社設立から計画するインディアンモーターサイクルの販売台数1000台は、今後の中期計画の中で達成したいと考えています」

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.