3月より、東京オートバイ協同組合(AJ東京)の理事に就任した清野勇作さんは東京都杉並区高円寺にある二輪車販売店「RED ZONE(㈲プロジェクト・エス)の代表である。理事の中で最年少であり、東京都自動車整備振興会(東整振)の二輪自動車支部・練馬地区長も務めているのだが、プロの二輪車販売店として思うところがあり、今後はAJ東京と東整振を中心に業界へ向けて積極的に活動をしていくという。
画像: 「お客さんに喜んで頼られる また頑張れる」

RED ZONE代表取締役 清野勇作氏

画像: 中央左が代表の清野さん、右が専務の関口勉さん。一番左は店長の仁王道治さん、一番右がスタッフの住友泰星さん

中央左が代表の清野さん、右が専務の関口勉さん。一番左は店長の仁王道治さん、一番右がスタッフの住友泰星さん

「街中によくあるバイク屋さんではなく、オートバイの調子を見るお医者さん」

16歳から二輪車のトリコになり、二輪車販売店でしばらく勤めた後に20歳で独立して20年超。生まれ育った自分の街で〝バイク屋さん〟として働きたかったという清野さん。冒頭のコメントは自分の店舗を表現したものだが、一方ではお医者さんという言葉が表すように、市井の二輪車販売店に対しても同様の考え方を持っている。

「販売店さんを開業するのは他業種から比べればハードルが断然低い。でも、そこでツナギを着て働く人は、入社したばかりの新人でもベテランでも、お客さんから見れば全員バイクのプロとして見られる。お客さんが頼ってきてくれたのに、実は整備経験が少なくてバイクを直すのが不慣れな整備士も少なくない。そんな業界だけにお客さんにも安心して来店してもらえるよう、僕らは整備士の資格を持っているスタッフを配置して、工場も認証を取得している。販売店の認証取得は最低限のルールだと思う」と述べる。

店舗では新車や中古販売をメインに、修理やレンタルバイクも手がけている。中古は通信販売も行っているのだが、そこでは前述したルールが徹底されていることを証明している。

「中古車は自信を持って販売している。当たり前だけど、自分の命を乗せて運転している乗り物だし、見えないところも細部まで手を抜くことなく整備を施した上で販売している。

画像: 通信販売も多いため、店舗内で車両撮影が出来るスペースを確保している

通信販売も多いため、店舗内で車両撮影が出来るスペースを確保している

それと、僕らは仕入れを行った時に一度、納車時に仕上げとしてもう一度、お客さんの手元にいくまでに二度整備している。そうした手間をかけているのは通信販売だと現車を見に来られない人もいるから。価格も市場価格と比べて割高に感じるかもしれないが、責任を持っている。

程度が良い商品を選んで時間をかけて整備を行い、高くても他にはない商品を販売したい。それがお客さんのためだと思っているし、お客さんにとっても良いことだと思っている」と、言い切る。

そうした考えは商品だけではなく、来店するお客さんにも向けられる。「タイヤがツルツルで、ブレーキもパッドが全然ない。そうしたバイクで二人乗車をする人がいて、説教したことがある」というから、安心・安全に対する思いは相当なもの。一方で、「手塩に掛けて仕入れた車両を販売することで、お客さんに喜んでもらえて頼られる。それがまた頑張る原動力にもなる」という、清野さんの活力の源はお客さんの喜びにあるようだ。 

専務は同級生 20年以上一緒に仕事

現在はレンタルバイクの申し込みが旺盛で、車両が休むヒマもなく貸し出しに追われており、多い月では月間120台以上に達するという。店舗も夜9時まで営業しているので、お客さんにも重宝されているそう。レンタル事業は安定した収益をもたらしてくれるが、一方で、レンタルバイクは二輪車へ触れて体感することができる新しいアプローチだと考えているという。

女性のお客さんも多いそうで「もっと早く手がけるべきだった」と話す清野さんの言葉は、二輪車販売店オーナーとしての目線だけではなく、二輪車にもっと親しんでもらいたい、バイク愛好家としての発言でもあるだろう。

「お店を開いて20年以上、ずっと一緒。最初、ウチに来てもらう時に向こう(専務)の親からは『同級生同士だと仕事はやりにくい』と、反対されていたけど、今では専務として仕事をしてもらっている。実は私生活で大変な時があったけど、そんな時も支えてくれて感謝している」と語る。お互いにリスペクトしていなければ、これほど長く一緒に働いていないはず。

業界の渦になって周囲を巻き込んでいきたい

今年3月からAJの理事に選出されたことで、特に力を入れて活動したい事があるという。

「僕らのようなメーカー系列でもなく、指定販売店でもない店舗の力になりたい。国内や海外メーカーの販売店だと、看板を背負っているだけにお客さんも安心して来店する。そうした販売スタイルとは異なるアプローチで、お客さんの信頼感と来店する頻度を高めていきたい。

それにはやはり整備工場の認証取得など、誰にでも分かりやすい信頼の証があるといいし、認証の取得などもサポートしていきたい。二輪車販売業界の渦の中心にいて、周りを巻き込んで胸を張ってバイク屋さんと言える業界にしたい」と述べる清野さん。

AJ東京だけではなく、東整振でも活動していくというから、2021年は業界にとって“清野旋風”が巻き起こる年になりそうだ。

画像: 業界の渦になって周囲を巻き込んでいきたい

◆RED ZONE(レッドゾーン)▽所在地=東京都杉並区高円寺南4-12-3
▽営業時間=11時~21時
▽定休日=水曜日
▽☎03・5377・2270
https://www.redzone-bike.com/

紙面掲載日:2021年6月11日号

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