※8月19日17時にFIM EWCより正式に順位が確定。暫定の上位10位はそのまま正式順位となった。
ホンダワークスチーム完全勝利
本大会は前大会優勝の#10カワサキレーシングチーム鈴鹿8H(KRT)が連覇を狙い、それを阻止すべくホンダも3年ぶりに国内で活動する#33チームHRCを再結成するなど、4メーカーがワークス、セミワークスチームを投入する戦いとなった。
決勝レースは、やはりワークス&セミワークス5チームがトップ争いを繰り広げ、開始2周目の転倒により早々にセーフティカーが介入したものの、序盤からHRCが主導権を握る展開。KRT、#7YARTヤマハ、#1ヨシムラSERT、#5TSRホンダフランスもトップを走るHRCを追うが、序盤からHRCが後続を引き離していく。
開始2時間半目には、転倒車が炎上したことで再びセーフティカーが介入し、このセーフティカーがHRCの後方、KRTの前に入ったことで、30秒ほどだった1位と2位の差が1分15秒ほどに広がってしまう。
結局この差が最後まで縮まることはなく、さらにレース中のベストラップを記録したHRCの長島哲太の快走もあって、HRCが2位以下すべてを周回遅れとしてフィニッシュ。2位にはジョナサン・レイの転倒があったKRT、3位は7時間経過頃にYARTヤマハが転倒したことで、4番手を走っていたヨシムラSERTが浮上して表彰台に登壇。世界耐久選手権のシリーズポイントでも首位をキープして、最終戦ボルドール24時間耐久へ向かうことになった。
今大会のHRC優勝で、ホンダ勢のポールポジション獲得は2009年以来13年ぶり21回目、鈴鹿8耐優勝は14年以来8年ぶり28回目。カワサキ勢は16年の第39回大会から、5大会連続の表彰台登壇。
併催のSSTクラスは、#64カワサキプラザレーシングチームが初出場で初優勝、2位に#806NCXXレーシング、3位に#85TONE RTシンクエッジ4413BMWが入賞。今大会を最後に現役ライダーを引退すると発表していた青木宣篤の所属する#52テラモト@JトリップレーシングはSSTクラス4位に終わった。
※本紙『2022鈴鹿8耐 第43回大会特集号』より抜粋