日本二輪車普及安全協会(日本二普協/倉石誠司会長)は9月11日(日)から30日(金)までの20日間にわたり、二輪車交通事故防止啓発活動「第47回 二輪車安全運転推進運動」を、今年も秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)と連動させ、関係省庁・機関・団体、全国53都府県地区二普協と連携して行う。前年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止の諸対策を確実に実施しながら展開していく方針だ。

この運動は、日本二普協の前身組織である全国二輪車安全普及協会が1976年から始めたもので、現組織にも引き継がれている重点事業の一つ。毎年秋の全国交通安全運動が始まる10日前から始まり、同運動の終わる30日までの20日間にわたり行われる。二輪車業界で毎年展開している「バイク月間」(7、8、9月の3カ月間)行事にも位置付けられている。

家庭・学校・職場・団体へも呼びかけ

同運動の目的には、「二輪車を利用する者に対し、『交通ルールの遵守とマナーアップ』を重点とした安全運転を推進するべく全国的に展開するため、関係省庁の後援を得て、家庭・学校・職場・関係諸団体にもこの運動の推進を広く呼びかけ、二輪車の交通事故防止を図る」ことを揚げている。

同運動の推進にあたっては、▽内閣府▽警察庁▽国土交通省▽文部科学省──の後援と、▽全日本交通安全協会(二輪車安全運転推進委員会)▽日本自動車工業会▽全国軽自動車協会連合会▽日本自動車整備振興会連合会▽日本モーターサイクルスポーツ協会▽日本損害保険協会▽全日本指定自動車教習所協会連合会▽日本自動車連盟▽全国二輪車用品連合会▽カワサキ安全運転推進本部▽スズキ安全運転推進本部▽ホンダ安全運転普及本部▽ヤマハ安全普及推進本部——の協力を得て、官民挙げた推進運動が展開される。

運動の具体的推進項目には「『交通ルールの遵守と、マナーアップ』を重点とした安全運転の指導」を掲げた。

展開内容

▼ヘルメットの正しい着用方法の指導啓発の推進とプロテクター着用の推奨
外字統一標語として「ヘルメット あごひもしっかり締めて(指一本が入る程度)プロテクターで胸部を守ろう」を用いた広報啓発を実施。ヘルメットを正しく着用していないため、衝突時にヘルメットが脱落して、頭部損傷で死に至るケースが多発していることから、あごひもをしっかり締めることの重要さを指導啓発する。また、昨年二輪車による交通死亡事故原因部位で最多となった胸部等損傷から身を守るために、胸部プロテクター着用の重要性について指導し推奨する。

▼グッドライダーミーティング(Gミーティング)の開催
二輪車運転者に対する交通事故抑止を目的とした参加体験型の安全運転講習会を開催する。実施にあたっては、警察および関係機関・団体等との緊密な連携を図ること。また、初心者・女性・高齢者の参加促進を図る。

▼店頭個別安全指導活動の推進
店頭における安全運転指導の実施とGミーティングへの参加奨励。二輪車防犯登録への加入奨励。

▼街頭点検指導活動の推進
街頭における車両点検指導を通して、整備不良・不正改造車の復元指導、自賠責保険加入の有無のチェック等を推進する。交通ルールの遵守、駐車マナーの向上等の指導啓発を推進する。

▼ポスター・チラシ等の掲出・配布
二輪車および用品販売店・道の駅・高速道路サービスエリア、その他の関係機関・団体に対し本推進運動のポスターの掲出を依頼するとともに、安全と防犯に関するチラシ等の配布を行う。二輪車リサイクルシステムについてのパンフレットの配布等を行い、その周知徹底を図り、協力する──としている。

運動推進にあたっては、▼新型コロナウイルス感染拡大防止の対策国および地方自治体など関係機関の感染拡大防止対策の取組、最新の状況および各種活動等の自粛要請・指導等を踏まえ、新型コロナウイルス感染拡大防止のための諸対策を確実に実施し、適切かつ安心安全に推進する▼関係各機関・団体との連携=関係機関・団体と連携し、それぞれの特色を活かした国民総ぐるみ運動として推進する▼広報活動の推進=ポスターやホームページの活用等のほか、各種イベント会場等における広報活動や広報媒体との連携等、各種広報活動を積極的に推進に留意する──としている。

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