「本日より、二輪会員様も会員区分に応じて建機オークションのご利用・ご参加が可能となっております」
初回開催を前に、ベイサイド会場では運営担当の内藤崇史氏が会員たちにそう案内した。
アライ総合機械オークションの誕生により、会員は幅広い商材を取り扱うことができる。二輪車販売店・買取店・輸出業者が油圧ショベルやトラクター、フォークリフトを仕入れ、売却することも可能となる。まずは輸出業者が建設機械や二輪車を一緒に取り扱えることで、活発なセリが期待できよう。
アライオークションの会員には、現在活況な東南アジア圏への輸出を手掛ける事業者も少なくない。彼らにとっては、二輪車だけでなく様々な商材を一緒に輸出できれば、輸送コストを圧縮しつつビジネスチャンスを広げることができるというわけだ。
応札が増加すれば、当然ながら出品も活発になるだろう。かねて幅広い商材を取り扱ってきたアライオークションならではの魅力が、さらに発揮されるかもしれない。
なお、アライ総合機械オークションにおいて、二輪車のセリはすべて小山会場で進行。従来オークションよりも1時間早い10時より開始となる。ただし、出品車両が集まるのは従来どおりベイサイド会場(川崎市)、福岡会場の2拠点だ。
【総合機械オークション統括責任者・川村仁佐氏の談話】
「このたびの改編には、私どもオークション・カンパニーとしても営業・運営体制を大きく変えて臨んでいる。具体的に言うと営業担当者は会員様への提案営業活動に、運営担当者はオークション運営に専念し、スタッフ一同でサービスの質を高める。
また、今回の建機オークションとの融合により取扱商材の拡充や、従来の建機オークションのバイヤー参加による応札活性化など、出品、落札でご利用いただいている二輪会員様にメリットを感じていただけるよう進めていきたい。
取扱商材の幅を広げるのはチャレンジングなこと。二輪会員様に『他の機械も一緒に』と提案しても、なかなかイメージし難いかもしれない。私自身も愛車でツーリングを楽しんだ経験があり、二輪車特有の魅力や価値について理解している。時間をかけて会員様のビジネスチャンスを広げていく。また早くも取扱商材の拡充に関心を示してくださる会員様が一部いらっしゃる。しっかり期待に応えたい。
当社のバイクオークションはかねて『出品すれば売れる』というほどの、90%を超える成約率を維持している。今後は当社の建機オークションに参加しているバイヤーの参加も加わり、得意分野、高値で落札される車種が目に見えてくれば、と期待している」