ピアッジオグループジャパン(PGJ)は2021年に引き続き、22年も好調だったようだ。ネリ・ミクラウス社長に各ブランドの状況を聞いた。

▼Vespa:ベスパ(イタリア)

半導体不足が響き、有力視していたGTS125および300が入荷できなかったものの、他の車種でカバー。結果として前年と同等の売り上げを確保できた。

目玉としたのは、前年に引き続き各種キャンペーン。そして著名アーティストとのコラボ商品「ジャスティン・ビーバー×ベスパ150」だ。「ここにフォーカスしたことで(厳しい環境の中でも)結果を出すことができた」と、ミクラウス社長は語る。

販売店は21年の30店から名古屋、神戸に1店ずつ加わり32店舗となった。同社では1ブランドに特化した専売店よりも、幅広いラインアップを持つショップを増やしたいという。

▼aprilia:アプリリア(同)

22年は前年比139%で着地する見通し。125ccから1100ccスーパースポーツまである商品群が強みとなっている。中でも力を入れているのが「660ccと125ccのモデルだ」という。

660ccでは22年、アドベンチャーモデル「トゥアレグ660」を投入。今後は「各店舗で試乗の機会を」提供したいとミクラウス社長は語る。また、人気機種RS660にもEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)で発表された「RS660エクストリーマ」が追加予定。カーボンパーツを多用し、従来モデルより3kg軽量化を果たしている。

画像: RS 660 エクストリーマは乾燥重量 166kg。パワーウェイトレシオをこのクラスで最高レベルの 100Hp を達成)

RS 660 エクストリーマは乾燥重量 166kg。パワーウェイトレシオをこのクラスで最高レベルの 100Hp を達成)

125ccはオフロードモデル「RX125」、モタードモデル「SX125」をラインアップ。セカンドバイク、サードバイクとしての需要を取り込んでいる。また、200ccスポーツスクーター「SR GT」も期待の商品。22年6月に発売している。

販売店は22年12月現在、37店舗だ。

▼MOTO GUTTI:モトグッツィ(同)

22年は前年比126%で着地予定。入荷に要する時間がコロナ以前の2倍にも達しており、「本来ならもっと売れたのではないか」とも。 

23年については楽しみなニュースが二つある。ひとつはツーリングイベント「モトグッツィ・エクスペリエンス」の日本開催。V28TTやV7で自然を楽しみながら旅するもので、欧州・米国で人気を博しているという。22年10月に顧客や記者を招いてテスト実施しており、23年に本格導入する。

もうひとつが新型機種「V100マンデッロ」の日本導入だ。新型の縦置き水冷V型2気筒1042ccccエ
ンジンをコンパクトな車体に搭載し、各種電子制御システムを積極的に取り入れている。モトグッツィの新しい歴史を切り開く名機となるか、期待されている。

販売店は22年12月現在、38店舗となっている。

画像: V1000マンデッロ

V1000マンデッロ

This article is a sponsored article by
''.