運動の重点項目には、全国重点に①こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践②歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行③自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守──を掲げた。都道府県の交通対策協議会等は、前記3つの全国重点のほか、地域の交通事故実態等に即して必要があるときは、地域の重点を定めることができる。
東京都 地域重点に「二輪車の交通事故防止」
東京都/首都交通対策協議会は、春の全国交通安全運動と連動して、警視庁、各区市町村をはじめとする関係機関・団体と連携して同運動を実施する。
東京都の交通事故防止対策スローガンは「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」。全国重点3項目に加え、地域重点項目として「二輪車の交通事故防止」を掲げた。
警視庁では交通安全広報大使として、昨年秋の全国交通安全運動に引き続き関根勤さん、村山輝星さんを起用したポスターを作成、交通安全を呼びかける。
大阪府 地域重点に「高齢者の交通事故防止」
大阪府/大阪府交通対策協議会(大阪府交対協)でも春の全国交通安全運動に合わせ、地域自治体や各団体・関係機関等との連携のもと、府内の交通安全啓発活動を様々な施策やキャンペーンにより精力的に推進する。
大阪の地域重点は、二輪車の交通事故防止を近年掲げてきたが、今春は「高齢者の交通事故防止」とした。
府では同運動を通じ、広く府民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、府民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することで交通事故防止の徹底を図る。
スローガンは『身につけよう 交通ルールと ヘルメット』を掲げた。
二輪車運転者に対する広報啓発では▼二輪車の特性の周知やヘルメットの正しい着用とプロテクターの着用による被害軽減効果に関する広報啓発▼二輪車すり抜け運転ストップ運動▼若者層に加えて、中高年に対する二輪車安全運転教育・広報啓発──の推進項目を積極的に取り組む。
なお、4月の府内交通安全指導日は次の通り。▽8日(月)=ミニバイク・自動二輪車・自転車の安全指導日▽10日(水)=交通事故死ゼロを目指す日▽15日(月)=近畿交通安全デー、交通安全家庭の日、高齢者交通事故ゼロの日、シートベルト着用徹底の日▽20日(土)=めいわく駐車・放置自転車追放デー、ノーマイカーデー。