両ショー共通アンバサダーを初起用
連動強化と若年層来場促進
大阪モーターサイクルショーを長年主催してきた日本二普協は、昨年から東京モーターサイクルショーについても主催者となり、今年で2会場主催は2年目を迎える。昨年までは各会場それぞれにメインテーマを掲げて開催してきたが、今年からは両会場の連動強化を図るため、共通テーマをメインテーマとして設定、地域特性を際立たせるために会場ごとでサブテーマを掲げることにした。メインテーマとして掲げたのは「いいね、バイク」。サブテーマは大阪会場が「バイク&ピース」、東京会場は「バイクって、想像以上だ」とした。
今年の両ショーでは、30~50代のコアターゲットのリピート来場を促進すると同時に、10~20代のZ世代を中心とする若年層を戦略ターゲットに位置付け、エントリー層の認知・来場促進プロモーションを両ショー共通で展開する。
両ショーの連動強化とともに、若年層へのアプローチを積極的に図るため、動画配信サイトを中心に様々な活動を行う2・5次元アイドルグループ「すとぷり」のメンバー「さとみ」を、両ショーのアンバサダーとして任命。将来のバイクユーザー創出に向け、若年エントリーのビギナー層に対し、デジタルからリアル(会場)に誘引する施策を展開する。
「さとみ」は、新たに発表される両モーターサイクルショーのテーマソングを担当するほか、会場では、スタンプラリーブースを設置。スタンプラリー完遂者に対し両ショー限定のオリジナルショッパーを配布する。両ショーのために描きおろされた「さとみ」のビジュアルや、会場内での楽曲放送・アナウンスなど、来場者はもとより、出展者、主催者が連動した展開を行う。
プレスカンファレンスの冒頭、主催者を代表して日本二普協の小椋道生専務理事があいさつ。「日本二普協は『安全』『安心』『快適』『楽しさ』の4つの観点から活動を行っており、モーターサイクルショーは『楽しさ』の領域で取り組んでいるイベントである」点を強調した。
続いて流通環境本部の井下茂一本部長が、モーターサイクルショーの戦略ターゲットなどについて説明。
この後、日本二普協近畿ブロックの八木信也統括事務局長が大阪モーターサイクルショー開催概要を、日本二普協関東ブロックの鶴川弘統括事務局長が東京モーターサイクルショー開催概要を、それぞれ発表した。
そして「さとみ」の公式アンバサダーの起用と施策について、TOPPANの情報コミュニケーション事業本部・長谷川晃平氏が説明を行った。
◆「バイク&ピース」/大阪モーターサイクルショー
「第41回大阪モーターサイクルショー2025」は、3月21日(金)から23日までの3日間、例年と同じくインテックス大阪(大阪府大阪市住之江区)の1号館(約5000m2)・2号館(約6700m2)・屋外展示場(約2900m2)で開催される。
第40回となった昨年は過去最多の134者が出展し、7万2884人が来場。今年は過去最多更新となる139者が出展予定(2月4日現在)で、会場のうち、出展規模は4569m2・508小間(昨年4489m2・499小間)と、いずれも昨年を上回る。
サブテーマ「バイク&ピース」のもと、既存バイクユーザーに限らず、エントリー層にも仲間やバイクとの出会いを通じて、バイクとともに豊かな時間を過ごせるイベントを目指すとともに、バイク産業の振興や健全なバイク文化の普及と醸成を図り、バイクファンに新たな発見や感動の機会を提供することでショーを盛り上げていく。
会場では、国内バイク4ブランドはもちろん、海外バイクブランドも多数出展。このほかバイク部品・用品および関連サービス、団体のブースも多数軒を並べる。さらに白バイや自衛隊バイク、カスタムバイクの展示コーナーも見どころ。
また、来場者特典として、来場者にもれなくオリジナルステッカーをプレゼント。さらに大阪モーターサイクルショーオリジナルグッズ販売、アンケート抽選会、パーツ&アクセサリーやバイク関連グッズを販売するライダーズマーケットなども行われる。
特設ステージ(1号館)では、バイクと関わりの深いタレントら多彩なゲストを招き、バイク情報テレビ番組と連動させたトークステージ、行政や二輪車業界団体の活動PRステージ、モーターサイクルスポーツステージなどを展開する。
屋外イベントでは、白バイ隊員や現役トライアル選手による恒例のデモンストレーションが行われる。
広報・宣伝活動ではウェブサイトをはじめ、SNS投稿やリール動画を活用し活発に展開する。
◆「バイクって、想像以上だ」/東京モーターサイクルショー
「第52回東京モーターサイクルショー」は、大阪モーターサイクルショーの翌週となる3月28日(金)から30日(日)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される。
例年行われてきた西展示棟が大改修工事により使用できないことから、今年は東展示棟での開催となり、東1ホール(約8670m2)・東2ホール(約8350m2)・東3ホール(約8670m2)・東8ホール(約3080m2)・東屋外駐車場(約1万2150m2)となる。
初主催した昨年の開催では、173者が出展し、11万3905人が来場。今年は会場が東展示棟に移るものの、過去最多の180者が出展予定(2月4日現在)だ。出展小間は1076小間(昨年1091小間)と1000小間以上を維持した。
サブテーマ「バイクって、想像以上だ」のもと、つながり・出会いの拡大と深化を図り、「見て、体験して、感動できる」ショーを目指し、現バイクユーザーはもちろん、若者や新規免許取得者の来場促進など次世代のバイクファンづくりを積極的に行っていく。
会場では大阪モーターサイクルショーと同様、国内バイク4ブランドや海外バイクブランド、バイク部品・用品および関連サービス、団体のブースも多数出展する。
このほか、白バイや競技用バイクの展示・またがり体験、親子バイクまたがり体験などの体験コーナーも充実。
特設ステージは東8ホールに設置。バイクと関わりの深いバイクタレントら多彩なゲストを招き、バイク情報テレビ番組と連動させたトークステージや、ツーリングライダーらの呼び込みを図る観光PRステージ、警視庁女性白バイ隊クイーンスターズによる交通安全ステージ、全日本選手権ライダーステージ、バイク好き芸人・RGツーリングクラブステージなど多彩。
東屋外駐車場で行われる屋外イベントでは、クイーンスターズのドリル走行や警視庁白バイ隊員によるワンポイントレッスン、トライアル選手によるデモンストレーションが行われる。
なお、今回の東京モーターサイクルショーのキービジュアルデザインは、漫画週刊少年ジャンプ「約束のネバーランド」の作画連載や、コロコロコミックやてれびくん、ポケモンカードゲームなどでのイラスト制作や漫画連載のほか、漫画以外の領域でも活躍している出水ぽすかさん(漫画家、イラストレーター)による描き下ろしイラストとなっている。同ショーのサブテーマ「バイクって、想像以上だ」を、作者の持ち味を生かしながら、ファンタジーな世界観で表現したという。

大阪・東京モーターサイクルショー初の公式アンバサダー・さとみ(すとぷり)

「第41回大阪モーターサイクルショー2025」告知ビジュアル


プレスカンファレンス会場(2月4日・東京都内)で。両ショー公式アンバサダー・さとみ(すとぷり)を前に左から日本二普協の八木氏、小椋氏、井下氏、鶴川氏