ピアッジオグループジャパンは15年9月にフランチェスコ・ファビアーニ氏を社長に迎え、4カ月が経過。ファビアーニ社長は着任より日本の市場や販売網などの現状の把握に努めてきたという。16年は戦略の中心に顧客を置き、他社とは異なる自社ブランドの強みを生かし訴求して行く方針。特にベスパを中心に日伊公式イベントに合わせての訴求や、イタリアンレストランなどの異業種でライフスタイルをPR。販売網店頭では、将来的に個々のブランドを明確に示す方向で進めるという。

着任した15年は、日本市場の低迷や自社の販売状況の把握、販売店訪問などを行い、現状を見てきた。また、日本社会の人口動態や生活者のブランド志向なども確認した。加えて、例年の年明けの販売店会議は前倒しして年内に実施、自社の方針や考えを示した。

16年では戦略の中心を顧客に置き、長期間の戦略と分りやすく透明な行動と実行を挙げている。販売店はパートナーとして情報共有し協力して計画立てするという。

この方針の下で、販売体制ではファッションやカフェなどのイタリア文化をテーマにする新発想店舗で、ベスパを中心に展示するなどして一般へも広く訴求できるようなチャンネル構築を行う。

また、既存店舗が扱うブランドがユーザーに直接わかるブランドロゴを店頭に表示して扱いブランドを明確化。この店舗展開では新規店から展開し、既存店へ即取り掛かることはしないという。

販促活動では、16年に「日伊国交150周年記念」で多数の祝賀行事が4月末頃から予定され、これに合わせてベスパ限定車を発売する。同時にベスパは誕生70周年を迎え、魅力ある70周年限定車を発売。本社ではサッカー選手のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏をベスパブランド大使として迎え、ベスパとファッションやアートなどとブランドを訴求。日本もこれに沿って訴求活動を展開。また、ベスパ登場の歴史ある映画や映像を活用して、ベスパの歴史やファッション性などをPR。

モト・グッツィではカスタムを強調するアクセサリーを提供。新型車種も発売。さらに2年間の点検費用をパッケージしたメンナンスプランを提供。アプリリアではモトGP日本開催に合わせ、展示会やイベントを予定。また、地域ごとに習慣的に試乗会やサーキット走行会を展開。

こうした活動で販売合計対前年比30%アップを狙う計画である。

画像: ピアッジオグループジャパン フランチェスコ・ファビアーニ社長/異業種店舗でベスパPR 透明な行動で販売店と二人三脚

紙面掲載日:2016年1月1日

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