台湾キムコの日本法人キムコジャパンの平山雅浩社長は、2016年から本格的に始動し法人開設以前の販売店やユーザーなど市場でのイメージ回復に取り組み、徐々に信頼を得てきたことで効果が表れてきた実感を強調する。販売店の収益を高め、約20店であった販売店も目標には達しないものの、年末には約60店まで拡大させた。17年は、引き続き販売店など市場での信頼を高める活動をはじめ、販売店では店内に専用コーナーによる展示の展開に重点を置き、製品の高い技術や品質の訴求を図る。

台湾キムコ社の子会社として日本市場に本格的参入の初年度であった16年の同社は、それ以前の市場でのキムコ輸入元としての運営体制からのイメージ回復に積極的に取り組んできた。ユーザーと販売店の信頼、安心などでイメージを高めるため、迅速な部品の供給体制はもとより、キムコ本社及び同社自身についてから、歴史、生産工場などを積極的に紹介、アピールしてきた。この地道な取り組みで市場からの信頼を徐々に獲得。信頼を理解した販売店は積極的にユーザーへ製品を奨める状況をつくりだせたという。

同社は販売店との関係を、WInWinと強調する。販売店の収益を高めるため、マージン体系に注意を払ってきたことも販売に貢献した。これにより16年末までには、全国に約60店の販売店と契約、拡大させた。

一方、市場では二極化が目立つ中、年当初から販売するドライブレコーダー装備のレーシング180iをはじめ、K-XCT125i/300iが貢献。いずれも50万円を超える価格ながら、ユーザーへは安心のための手厚いサービスを提供。製品に3年保証やレスキュー、盗難補償、立ちごけ補償、買い取り保証の5つの安心「キムコ・オーナーサポートプログラム」を付帯し販売。秋には価格を抑えたレーシングS125も投入し、原付二種クラスで充実させた。

市場での信頼回復までの根は深いとした上で、17年も継続して信頼回復、イメージ向上に取り組むとしている。さらに、近年での台湾製品の品質の高さも一般的に浸透しつつあることから、台湾メーカーであることを積極的に訴求する。

一方で、販売店における店内での製品の高い品質を訴求するため「キムコ専用コーナー」の展開に重点を置くと強調。小台数でもコーナー展示を導入する販売店を増やし、導入店へは積極的に支援を図る。

製品投入では16年に発表したコンセプトモデルK50が、最高峰モデル「AK」の名称で市販車として今年に量産、発売予定。

参入当初に挙げた100店体制では、目標は高いものの慎重に拡大させていく意向で、特に北海道や、東北、北陸地域で販売店を広めたい考え。また販売店向けに定期的な会議を開き、施策の理解、統制などを図りたい考え。

画像: キムコジャパン 平山雅浩 社長/「コーナー展示」展開へ 店に支援手厚く 信頼回復も

紙面掲載日:2017年1月1日

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