キムコジャパンの平山雅浩社長は、新生キムコジャパン設立より4年が経過し、ユーザーや販売店からの信頼が回復し、販売実績も上がるほどになったとしている。2019年の販売は前年比で約60%増加し、販売店も120店ほどに拡大したという。20年も輸入軽二輪車でナンバーワン獲得を目指すため、取扱店を増やし市場シェアを拡大したい考え。
※2020年1月1日付け号「各社の実績と抱負」再掲載

19年の市場を振り返り、同社では設立から4年、製品の品質向上と部品供給などでユーザー・販売店からの信頼も高まり、積極的に前を向いて販売活動に専念できたなどとしている。特に同社の販売店は他メーカー販売との併売店が多いため、キムコで確実に利益があげられ積極的に販売してもらう設定にしたことは、実績に大きく影響したとする。

社内体制も強化した。営業部門の増員や各業務部門でも常駐スタッフを確保し12人体制にした。

製品では主力のスクーター市場は、実用性と趣味性で二極化を指摘。実用面では国産メーカーの50㏄クラスの求めやすい価格で、人気の125㏄にリアボックスなどの多数アクセサリーを進呈するキャンペーンを展開し、好評を得たという。趣味性では大径ホイールの「Tersely125・150」でも、フル装備のアクセサリー装着し値ごろな価格で販売した。

これにより前年の販売台数に加算され60%程度拡大。市街地を走行するキムコ車が増えたことで取り扱い希望店が増え、19年は12店を追加し全国118拠点に拡大したという。

20年については、輸入軽二輪車でナンバーワン獲得の一方で、原付二種クラスで市場シェアの拡大に重点を置く考えだ。キムコの日本市場での信頼回復への取り組みもひと段落し、今後は積極的に前を向いて成長のための活動に専念できるなどとしている。

特に時代の変化、ニーズに合わせてユーザーと販売店にも貢献していくという。他社とは異なる土俵でキムコの認知を高め、他方では価格に頼った戦略だけにとどまらず、製品の品質、信頼や体制基盤も形になってきたことから、今後は次の段階を検討するなどの課題も指摘する。

製品では主力の軽二輪車クラスのスクーターでカスタムなどのほかに、「RACING S125・150」を引き続き積極的に販売。さらに原付クラスでは、製品構成が比較的に品薄な市場向けに製品を投入していきたいとしている。

同時に将来的な電動車の投入を見据え、社内体制の準備などにも取り組んでいく必要性を挙げている。

販売体制では市場シェアの拡大のほか、すでに市場にキムコ車は数万台が存在することから、アフターサービスでの対応からも、数年後には全国で200店体制を目指したい考えだ。他方、同社スタッフの増強により、今後事務所を移転し業務効率を高めたいなどと言及する。

平山雅浩社長

紙面掲載日:2020年1月1日

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