ファーストエイドチームは2名、2台体制
チームを率いる工藤隊長によれば「毎当番で1件は出動がある」そうで、火災や救助の要請があれば消防ポンプ車と一緒に出動するという。工藤隊長や仲野隊員が休日の場合はほかの隊員が出勤するそうだ。
装備について言うと他の消防隊とは異なるスタイルになっている。ベースとなるEVトライクでは一般道を走行する時はヘルメットはもちろん、シートベルトの着用義務もないがファーストエイドチームは出動時には二輪用のヘルメットが必須なのだ。
なぜ、着用なのか伺うと「まだ運用して間もないというのと、導入例がない車両ということもあり、出動時に隊員保護の観点からヘルメットを着用しております」(工藤隊長)という。ヘルメットは二輪車用のジェットタイプでシールドにはバイザーも装備される。
ベストはエアバッグ内蔵モデル
出動時のスタイル。ファーストエイドチームオリジナルの消防衣にエアバッグを内蔵したベストを装備する。二輪車ではライダーを守ってくれるおなじみの装備だが、ファーストエイドチームでも着用しているのだ
事故の衝撃で車両からライダーが離れると、ストラップが外れて首や腰、胸部を保護するエアバッグが作動する
東京消防庁・千住消防署のファーストエイドチームは工藤諭隊長(左)と仲野孝洋隊員の2名で運用している
ヘルメットにはドライブレコーダーを装着
ところで、近年では全ての消防車両にドライブレコーダーが装備されているという。ファーストエイドチームも例外ではく、出動時に装着するヘルメット横にドライブレコーダーを装備している。写真ではヘルメット右手側に装着しているが、左手側にも装着できるようにドライブレコーダー用のベースがヘルメットに取り付けられている。
ヘルメットにはドライブレコーダーを装着する。左右に機器の取り付けベースが備わるので、好みに応じて取り付けできる
ヘルメットには正面に東京消防庁の記章を表示。裏には階級を表す「線」が入る。工藤隊長のヘルメットは2本線が入る
出動時は常に無線を装備しているのだが、隊長は本部との連絡用に無線機を一台、隊員との連絡用に一台の計二台を装備する。写真は隊員との連絡用無線機
黒ボディの無線機が本部との連絡用だ。隊長とチームを組む隊員は無線機一台のみ(茶ボディ)を装備する