ファンティックとスクーターのランブレッタ、SYMの二輪車ブランド総輸入発売元が昨年末、新たに設立されたモータリスト合同会社(東京都大田区)に変わった。同社創業者の野口英康代表に設立に至る志や方針、輸入元として重要と考える事柄などを聞いた。

「玩具箱」風ファクトリー開設

画像: 開設したモータリスト・ファクトリー

開設したモータリスト・ファクトリー

──会社設立に至る志や目的、方針は。

「設立したのは、商品を売ることが目的ではなくて、売ってくださる販売店様を全力でサポートし、お客様に『楽しみ』と『安心』を提供するのが目的です。商品を提供する側も、楽しく商売したいと考えています。お客様には、モータリストが扱う製品を買うことで『遊ばせてくれる』『楽しめる』というイメージを定着させたいと思います」

──会社事務所は「モータリスト・ファクトリー」の名称としている。

「これまでにない新しい形の拠点を目指しています。単によくある商品を陳列して見せる場としてのショールームではなく、大人が楽しむ『おもちゃ箱』『ガレージショップ』のような要素を強調しています。

先にも挙げた通り、売ってくださる販売店様をサポートし、エンドユーザーのお客様に安心と楽しみを提供するのが目的ですから、それを演出したいと考えています。販売店様に商品を卸しておしまい、お客様の顔まで見ていられない、といった商売は考えていません。お客様あっての私どもです。直接、私どものファクトリーにお客様や販売店様が、遊びに来ていただける場を作ったわけです。こうした我々の気持ちが、いつか多くのお客様と販売店様に伝わると良いと考えています」

「正直な商売」信念に

──信頼を得るには何が重要か。

「遊びと安心・信頼で売って(提供して)いくためには、パーツとアフターサービスの充実が最重要と考えています。過去最高の戦国時代と言われた米国二輪車メーカーの法人時代在籍中から、部品供給とアフターサービスの重要性については、さんざん取り組んできました。

これまで販売店様から多く聞かれたことは、インポーターの事情でパーツが供給されないといった指摘が少なくありません。ですから私どもが重要視していることが、パーツの在庫です。コロナ禍でもアフターパーツを充分確保していると自負しています。倉庫は米国メーカー法人時代から、個人的に信頼を頂いている横浜の外部運輸会社に委託しています。ですから販売店様への部品供給はすぐに出荷できる体制です」

──遊びの提供を提唱していますが。

「遊びでは、会社単位で仲間を増やしていきたい。お客さんを増やすために、共同で何かをできれば他メーカーと協力が可能であれば、私どもは共にお客様へアピールしていきたいと考えています。その一環で、バイカーズパラダイス南箱根などの施設と共同で、お客様に遊んで喜んでもらうほか、地方で積極的に店頭イベントを展開する販売店様には、私どもも懸命にサポートします。

バイク販売店とお客様の関係は、時代や専売店化などの大型店舗へと変わっても、基本は『人』との関わり、交流であることに変わりはない。

お客様の多くが趣味として、販売店やお客様同士の関係や交流を望んでおり、行きつけの販売店さんで商品を購入して楽しんでいる。こうした関係が二輪車には根底にあります。私どもの進む方向は、現在の二輪各社とは逆行しているといえるでしょう。大手ではできない、きめ細かいお客様や販売店様との交流を大事にしていきたいです」

──ファンティックは自転車もコア事業です。

「二輪車メーカーで自転車製品を持っている会社は少数です。中でもファンティックは自転車で成長したメーカーで、専用工場をイタリアに保有。私どもは自転車も含めて、将来的にもビリティ全体で提供できる強みもあります。しかもファンティックの自転車は遊びのモデルです。価格も競合よりも抑えて自転車のプロショップに卸しています。

ファンティックの自転車は、日本の公道仕様に沿っているわけではなく、こうした点も販売ではマイナスになり得ますが、あえてこうした説明もしています。そうした説明なしに済んでしまうかもしれませんが、購入後にお客様に説明がなかったと思われるよりも、事前に私どもはプラスもマイナス要素も説明し、納得してもらい購入してもらいたいと考えています。私どもはお客様に対し長期的な関係構築のため『正直な商売』を信念に考えています」

画像: 充実の部品供給体制

充実の部品供給体制

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