国内二輪車メーカーのうち3社(スズキ、ホンダ、ヤマハ)の創業の地である静岡県浜松市から、バイク産業歴史、バイク文化を世界へ発信していくことを目的に、恒例の二輪車イベント「バイクのふるさと浜松2022」(浜松市主催)が、10月15、16日の2日間開かれた。3年ぶりの対面開催で、節目の第20回となった今回は、会場をこれまでの浜松市総合産業展示館(浜松市東区)から、浜松オートレース場(浜松市中区)に変更して行われた。

今回特に注目されたのは、オートレーサーが日ごろ激闘を繰り広げている走行路の使用が実現したこと。二輪車交通安全パレードランや二輪車最新&人気モデルの試乗会、そしてオートレース・トライアル・モトクロス・ロードレースの各選手による異種100mレースなどに、多くの来場者が大興奮。このほか多くの二輪車関連製品の展示や参加体験型企画など、バイクファンもオートレースファンも楽しめる内容が多数投入され、市内外からライダーや自動車での家族連れなど、両日合わせて約1万4000人の来場者がバイクを楽しんだ。

節目の第20回は3年ぶりに対面開催

バイク発祥の地としても知られる浜松。旧・天竜市(現・浜松市天竜区)出身の本田宗一郎氏が終戦後間もない1946年、自転車にエンジンを取り付けた二輪車を販売、48年には同氏により本田技研工業が設立された。以降、54年に鈴木自動車工業(現・スズキ)、55年にはヤマハ発動機が相次ぎ設立。川崎重工業を含めた国内4大二輪車メーカーのうち3社の原点が浜松にある。

そこで、世界に誇る二輪車メーカーのある日本の中でも特にバイクの原点であるこの浜松市からバイク産業の情報や文化、魅力を交通安全を含め全国、世界に発信することにより、バイク愛好家の集う「まち」を育てるとともに、地域の産業機関とモノづくりを担う次世代の人材を育成していこうと、同イベントの第1回が03年に開催。以降毎年、8月19日「バイクの日」の直近の週末に開催されてきた。

20年は新型コロナウイルス感染症により中止、翌21年はリモート開催にとどまったが、今年は感染予防対策徹底の上で、対面開催が3年ぶりに実現した。開催時期は10月に変更された。

走行路を活用したパレード・試乗会に異種レースも

内容は、走行路を使った交通安全パレードランやバイク試乗会、ロードレース・モトクロス・トライアル・オートレースの各車両による異種100m競争など、オートレース場ならではのメリットを活かした企画が投入。このほかトライアルデモンストレーションなどのイベントも充実。ステージではバイク女子や鈴鹿8耐参戦チームによるトークショー、静岡県警音楽隊演奏、仮面ライダーショーなど多彩に。そして出展も、スズキ・ホンダ・ヤマハのタッチ&トライブースをはじめ、二輪車関連製品・サービス企業、二輪車販売店、関連団体などのブースが軒を並べた。

さらに会場がオートレース場ということで、オートレースファンも楽しめる企画も投入。人気オートレーサーステージ、オートレースキッズ体験、選手によるテクニカル教室なども開催。バイクファンとオートレースファン、バイクを知らない子どもから大人までが楽しめる内容となった。

主催は浜松市で、実施主体は同イベント実行委員会(浜松市、日本二輪車普及安全協会、スズキ二輪、ホンダモーターサイクルジャパン、ヤマハ発動機、浜松商工会議所、浜松・浜名湖ツーリズム・ビューロー、浜松地域イノベーション推進機構で構成)、協賛はスズキ、ホンダモーターサイクルジャパン、ヤマハ発動機販売、後援は経済産業省、静岡県、静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、協力は日本二輪車普及安全協会、スズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機、自動車総連静岡地協、静岡県指定自動車教習所協会、日本自動車連盟静岡支部、静岡県自動車整備振興会。

画像: 走行路を一望できるスタンド内特設ステージで行われたセレモニー

走行路を一望できるスタンド内特設ステージで行われたセレモニー

開催に先立ち初日の15日には、スタンド内特設ステージで主催者らによるオープニングセレモニーが開催された。

冒頭、主催者を代表して浜松市の鈴木康友市長があいさつ。「スズキ、ホンダ、ヤマハの3社のバイクメーカーがこの浜松から創業した。まさにバイク発祥の地バイクのふるさとということを全国に発信していこうということで、この『バイクのふるさと浜松』は始まった。新型コロナで2回休ませてもらったが、今年は3年ぶりに記念すべき第20回の開催となる」と述べた。

また、「以前は浜松市総合産業展示館で開催していたが、今回は初めてオートレース場での開催ということで、この素晴らしい走行路を活用して様々なイベントが可能となる。プロの選手によるデモンストレーションやオートレース、8耐など様々なプロの選手による異種競技をする企画もある。いろんな工夫が凝らされた、いつも以上に楽しめるイベントが盛りだくさんで、SNS(会員制交流サイト)映えするイベントばかりなので、ぜひ大いに全国に発信し、楽しんでほしい」と呼びかけた。特設ステージではこの後テープカットが開催。鈴木市長をはじめ、浜松市議会の太田康隆議長、スズキ二輪の濱本英信社長、ホンダモーターサイクルジャパン渉外室の髙田憲一室長、ヤマハ発動機販売の石井謙司社長、全日本オートレース選手会浜松支部の西川頼臣支部長、東日本小型自動車競走会浜松支部の佐藤洋一支部長がテープにハサミを入れた。

画像: あいさつする鈴木康友市長

あいさつする鈴木康友市長

画像: 白バイを先導に走行路で行われた交通安全パレードラン

白バイを先導に走行路で行われた交通安全パレードラン

画像: 走行路を活用した人気バイク試乗会

走行路を活用した人気バイク試乗会

画像: 小川友幸選手と野崎史高選手によるトライアルデモンストレーション

小川友幸選手と野崎史高選手によるトライアルデモンストレーション

画像: オートレースのイベント・企画も充実。写真はオートレースキッズバイク体験

オートレースのイベント・企画も充実。写真はオートレースキッズバイク体験

画像: オートレース選手(鈴木健吾選手/写真右端)によるメカニカル教室も開催

オートレース選手(鈴木健吾選手/写真右端)によるメカニカル教室も開催

画像: オートレース選手ステージ

オートレース選手ステージ

画像: タッチ&トライコーナー/スズキ

タッチ&トライコーナー/スズキ

画像: タッチ&トライコーナー/ホンダ

タッチ&トライコーナー/ホンダ

画像: タッチ&トライコーナー/ヤマハ

タッチ&トライコーナー/ヤマハ

画像: 日本二普協はジャパンライダーズ宣言をPR

日本二普協はジャパンライダーズ宣言をPR

画像: 団体ブース/AJ静岡

団体ブース/AJ静岡

画像: 団体ブース/JAF静岡支部

団体ブース/JAF静岡支部

画像: 特別展示/MotoGPマシン展示

特別展示/MotoGPマシン展示

画像: 特別展示/オーナー自慢の愛車

特別展示/オーナー自慢の愛車

画像: 8耐参戦地元浜松チームステージ

8耐参戦地元浜松チームステージ

画像: オートバイ女子ステージ

オートバイ女子ステージ

画像: 二輪3メーカーPRステージ

二輪3メーカーPRステージ

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