電動二輪車(EVバイク)用バッテリーのシェアリング事業を行うGachaco(ガチャコ/東京都港区、渡辺一成代表取締役CEO)は、「ゼロエミッション東京」を目指す東京都との共同事業「EVバイク等利活用促進事業」の一環で、電動二輪車バッテリー交換ステーション「Gachacoステーション」1号機を東京都庁前にオープンし、EVバイクバッテリーシェアリングサービスがスタート。運営開始日の10月25日には小池百合子都知事も出席して開始式が開かれた。
画像: 開始式の様子。写真左からAJ東京の野間理事長、綜合警備保障の小野常務執行役員、ガチャコの矢崎取締役と渡辺代表取締役CEO、東京都の小池知事と坂本産業労働局長、東京都道路整備保全公社の三浦理事長

開始式の様子。写真左からAJ東京の野間理事長、綜合警備保障の小野常務執行役員、ガチャコの矢崎取締役と渡辺代表取締役CEO、東京都の小池知事と坂本産業労働局長、東京都道路整備保全公社の三浦理事長

東京都との共同事業

ガチャコは、ENEOSホールディングス、本田技研工業、カワサキモータース、スズキ、ヤマハ発動機の5社により今年4月1日設立。①バッテリー交換インフラの構築②モビリティ所有者向けに、バッテリーシェアリングサービス提供③モビリティ非所有者向けに、モビリティシェア事業者と連携したバッテリーシェアリングサービスの提供━━を取り組みに掲げている。

同社ではまず、今秋をめどに、電動二輪車の共通仕様に適合したバッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(ホンダモバイルパワーパックイー」のシェアリングサービスを、東京などの大都市圏からスタートさせることにしていた。

一方、東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で販売される二輪新車を2035年までに100%非ガソリン化することを目指しており、「EVバイク等利活用促進事業」を共同で行う民間事業者を公募し、ガチャコに決定した。

こうして今回、電動二輪車用バッテリー交換ステーション「Gachacoステーション」1号機が、東京都との共同事業により稼働することになったもの。1号機の設置場所は、東京都庁前にある西新宿第四駐車場(新宿区西新宿2丁目4番)。

Gachacoステーション1号機が都庁前に

なお、この「Gachacoステーション」1号機は、ホンダがガチャコに納入したバッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:(ホンダパワーパックエクスチェンジャーイー)の日本における1台目の量産機となるものだ。

バッテリーシェアリングサービス開始にあたり、10月25日には主催者ら関係者を招いて開始式を開催。主催者を代表して東京都の小池知事と坂本雅彦産業労働局長、ガチャコの渡辺代表取締役CEOと矢崎靖典取締役が、同シェアサービスのユーザー企業からは綜合警備保障(ALSOK/アルソック)の小野誠司常務執行役員が、さらにバッテリー交換用地提供者である東京都道路整備保全公社の三浦隆理事長が、同サービスの普及促進に向けて東京都と連携・協力していく組織として東京オートバイ協同組合(AJ東京)の野間健児理事長が出席。バッテリー交換機の除幕が行われた。

開始式の冒頭にあいさつに立った小池都知事は「EVバイクは環境にやさしい乗り物であり、バッテリーに蓄えられた電気を災害時にも利用することができるという、これまでにないいろんな利点があるが、『航続距離が短い』『充電に時間がかかる』などの課題があった。そこで業界の皆様、実際に活用している方々、そして東京都として、連携をとっていろんな工夫が重ねられてきた。電池が少なくなったバッテリーを都内の各所で交換できるバッテリーシェアリングサービスをする場所の支援をし、普及につなげていきたい」旨を述べた。

画像: マイヘルメットと革ジャンを用意して開始式に臨んだ小池都知事

マイヘルメットと革ジャンを用意して開始式に臨んだ小池都知事

バッテリー交換の手順は①バッテリー交換機にICキーをかざして認証②残量の少ないバッテリーを車両から取り出して空スロットルに返却㈫満充電バッテリーを取り出す③満充電バッテリーを車両に搭載━━となっている。

ガチャコの渡辺CEOによるバッテリー交換デモンストレーションで説明を受けた小池都知事は「すごく簡単ですね」と感想を語った上で「世界での日本の二輪車シェアは圧倒的であり、ぜひこれがデファクトスタンダード(事実上の標準)で世界中において使われるようになる、そういう勢いになれば。それをまずは東京で広めていきたい」と、今後さらなるバッテリーステーションの整備に意欲を示した。

東京都とAJ東京が普及促進へ連携、協力協定を締結

画像: 開始式では東京都とAJ東京による電動二輪車の普及促進に係る連携・協力に関する協定締結式も行われた。協定書を手に、小池都知事(写真右)とAJ東京の野間理事長

開始式では東京都とAJ東京による電動二輪車の普及促進に係る連携・協力に関する協定締結式も行われた。協定書を手に、小池都知事(写真右)とAJ東京の野間理事長

開始式では、東京都とAJ東京による電動二輪車の普及促進に係る連携・協力に関する協定締結式も行われた。

協定の内容は、東京都とAJ東京が▽電動二輪車の広報およびPRに関すること▽販売店に対する電動二輪車の理解促進に向けた協力に関すること▽東京都が推進する電動二輪車の普及策への協力に関すること▽その他目的を達成するために必要と認める事項━━について連携・協力していくというもの。開始式では、小池都知事とAJの野間理事長が協定書への著名を行った。

小池都知事は「EVバイクを手ごろな乗り物として一層普及させていくためには、身近な場所で購入、メンテナンスができる販売店の皆様方の協力も必要である。東京都は都内の販売店で構成されるAJ東京の皆様方と協定を結び、連携をしていく。そしてEVバイクの普及に弾みをつけて、『ゼロエミッション』の実現に取り組んでいく。都民の皆様の様々なモビリティの部分を東京都としてサポートし、これからのゼロエミッション東京に一歩一歩近づけていく」と、AJ東京との連携・協力による普及促進に期待を寄せた。

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