日本ミシュランタイヤは、二輪車用スポーツタイヤ2製品を発表、1月25日より発売した。新発売の2製品は「MICHELIN POWER6(以下パワー6)」と「MICHELIN POWER GP2(以下パワーGP2)」。モータースポーツで培った技術を盛り込み、多様な路面環境において高いパフォーマンスを発揮する「スポーツプレミアムタイヤ」に位置づけられるものだ。

同社がこのスポーツプレミアムタイヤに課する要件は、次の6つ。

・優れた加速と安定したコーナリングを兼ね備えたドライグリップ
・路面からの豊富なフィードバック
・妥協のないウェット性能
・持続するパフォーマンス
・優れたブレーキング性能
・ウォームアップ性能

「電熱ウエアなどの普及もあり、近年は寒い季節でもバイクに乗るという人も多い。安心して走れるよう、ウォームアップ性能へのニーズは高い」

同社二輪事業部でマーケティングマネージャーを務める山田寿一氏は、そう語る。

画像: 左より山田寿一氏、佐藤章子氏、今泉崇氏。佐藤氏は二輪事業部 事業本部長に昨秋就任。こだわりの強い二輪車ユーザーに確かな製品を、と意気込む

左より山田寿一氏、佐藤章子氏、今泉崇氏。佐藤氏は二輪事業部 事業本部長に昨秋就任。こだわりの強い二輪車ユーザーに確かな製品を、と意気込む

話を聞いたのは、本製品発表に先駆けGKNドライブジャパン(栃木県栃木市)のテストコースでメディア向け試乗会が行われた日。外気温7度と寒い中での試乗会は、このウォームアップ性能を体感する好機となった。スペシャルゲストライダーとして参加した原田哲也氏は、同社公式YouTubeにおいて、この新しいタイヤ2製品いずれもが早く温まり、安心して走ることができたことを楽しげに語っている。

そしてもちろん、ウォームアップ性能のみならず他の要件についても向上を図っている。山田氏は言う。

画像: パワー6はドライ/ウェットのグリップ性能、ウォームアップ性能、安堵リングが大きく向上

パワー6はドライ/ウェットのグリップ性能、ウォームアップ性能、安堵リングが大きく向上

画像: パワーGP2はグリップ性能とハンドリングが大きく向上。寿命もアップ

パワーGP2はグリップ性能とハンドリングが大きく向上。寿命もアップ

「タイヤもパーツである以上、バイクの性能を最大化する役目がある。究極の目標は、タイヤを意識する必要なく、安心してライディングを楽しんでいただけること。だからグリップ性能もブレーキング性能も寿命も、ハンドリングも全て良くなければ。接地感、路面からのフィードバックが得やすいこともミシュランの哲学として大事にしている」

そうした思想により、進化を遂げてきた同社のスポーツプレミアムタイヤ。最新2製品ではさらに商品力を上げるべく、デザインにも力を注いだ。パワー6、パワーGP2とも前身モデルにない非対称なトレッドデザインを採用し、よりスポーティーなデザインに進化している。

画像: 左右非対称なトレッドデザインを採用

左右非対称なトレッドデザインを採用

「そして先代モデルより引き継いだ『ミシュラン・プレミアムタッチデザイン』をアップデートし、チェッカーフラッグの意匠を取り入れた。愛車を停め、ふと眺めた時にも楽しんでいただければ嬉しい」

そう説明するのは、同社研究開発本部のインダストリアルデザイナー・今泉崇氏。ミシュラン・プレミアムタッチデザインとは、タイヤ表面に施した微細な形状により光を吸収し、深みある黒の陰影を演出するもの。これを、より攻めたデザインに仕上げることができたと振り返る。

画像: 深みのある黒を楽しめる「ミシュラン・プレミアムタッチデザイン」。新たにチェッカーフラッグをあしらった

深みのある黒を楽しめる「ミシュラン・プレミアムタッチデザイン」。新たにチェッカーフラッグをあしらった

各製品の特徴

画像: 各製品の特徴

▼パワー6

画像1: ▼パワー6

「ストリートやワインディングでスポーツライディングをもっと楽しみたい」ライダーに向けたストリート仕様。シリカコンパウンドのミシュラン・2CT+テクノロジーを前後に採用し、ストリートでのコーナリング安定性を向上させている。

画像2: ▼パワー6

トレッド全体に対する溝面積の割合を示すボイドレシオは11%。この数値は前身のパワー5と同様ながら、トレッドショルダー部のスリックゾーンは拡大。非対称なトレッドデザインを新たに採用している。

サイズはパワー5よりもフロント1種、リア3種追加。ホンダCBR250RRやカワサキZX-25Rなどの軽二輪スポーツから、ドゥカティ ディアベルV4にまで適合するラインアップとなった。

▼パワーGP2

画像1: ▼パワーGP2

「用途でいえばストリート50%、サーキット505という位置づけ」ながら、「30%程度でもサーキット走行を楽しみたいというライダーであれば、パワーCP2も選択肢に入る」と、山田氏。

フロントに2CTテクノロジー、リアに2CT+テクノロジーを採用している。

画像2: ▼パワーGP2

ボイドレシオは6.5%。こちらも非対称トレッドデザインに。

サイズはフロント1種、リア5種。リアについては前身のパワーGPから1種追加され、ホンダCBR400RやスズキSV650にも適合するラインアップとなっている。

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