車両は2名乗車が可能で、並列でシートが設定されている。なお、ベースとなる車両は一般道を走行可能でヘルメットやシートベルトの装着も義務付けられていないが、ファーストエイドチームではヘルメットのみ着用して公務にあたっている。
左右から乗り降り可能
運転席、助手席のどちらからでも乗り降り可能。出動する時は一人一台で乗車するようになっている
中央にあるマイクは外部スピーカー用。緊急走行時に交差点へ進入するときなど周囲を走る車両へ伝える時に使用する
ハンドルも独特な形状
運転席で目を引くのが半円形上のハンドル。操舵角も小さいが前輪が一輪なので、ハンドルを少し回すだけで曲がってくれる。四輪車のようにハンドルを一周以上回転させる必要もないので、このような形状になっているのだ。また、ミッションレスの電動車ということでシフト操作も前後とニュートラルのみ。助手席側にあるレバーはサイドブレーキだ。なお、車両価格だが一台あたり約500万円となる。
ユニークな半円形上のハンドル。中央にある赤いボタンはホーンで、シフトレバーはハンドルコラム左側のレバーを操作する。前進とニュートラル、それにリバースだけとなる
アクセルとブレーキの足下スペースは一見、狭そうに見えるが操作性には問題ないとのこと
最新型のパトランプは省電力・高輝度のLEDタイプを採用する
中央のメッシュ部分にはサイレン機能が備わる
ミラーは丸形が標準で備わるもので、助手席側の長方形のミラーは補助。死角をなくすために後付けしている
サイレンやスピーカーの操作スイッチは運転席頭上に設置されている
メーターは速度とオド・トリップメーター、それにバッテリーの残量などを表示。ちなみに運用開始から出動回数をこなしていることもあり、バッテリーのメモリひとつあたり7㎞程度走ると認識しているという。
最初の1時間で8割充電。約6時間で満充電
気になる充電時間は約6時間で満充電となる。だが、最初の1時間の充電で約80%まで充電される。その後は満充電になるまでゆっくりと充電されるという。メーターにあるバッテリーの残量が2メモリ減ったら充電するのだが、基本は日中だけの出動になるので夜間に充電することが多いという。充電は一般家庭用の100Vを使用する。充電ケーブルは運転席と助手席の間にあるスペースに設けられており、延長ケーブルを介して行う。
充電時の写真。車両に備わる充電ケーブルに延長ケーブルを接続して充電を行っている。
運転席と助手席の間に充電用ケーブルを内蔵する。