英国のマット、イタリアのイタルモトなどに加え、20年春よりロイヤルエンフィールド(RE)の輸入発売元となったピーシーアイ二輪部門の天野暁史部長は20年について、マットやREの入荷が遅れたが、取扱店による地道な試乗会の実施などで購入につながり、販売では前年並みを確保したと強調。21年のREは、歴史や伝統などの知名度の向上や小規模な店頭での試乗機会を地道に展開したい考え。一方、都内にショールームを開設し、製品展示のほかに取扱店へのトレーニングを展開していく。

20年の市場を振り返り、一部報道ではコロナにより「密」を避ける交通手段で二輪車の販売が好調との見解を示しているが、実感として「良いとはいえない」と指摘。同社ではコロナに加え、マットでは本国の排出ガス基準ユーロ5への対応や工場からの輸送コンテナ減少などが重なり、計画に対し予想を下回る入荷の遅れを明かす。

ただ、全体の販売では前年並みを達成。入荷次第で販売は伸長していたと指摘。5月に始動したREも、8月より販売を開始する計画でいたが、入荷が10月下旬まで遅れ11月から販売を開始。20年は販売までの準備の年であったとする。ただ、年末の時点で各店の商圏を確保しつつ、取扱店を全国16店までに拡大したという。

一方、市場について、4月から6月の店頭状況は、客足は減少したが、購入意志の強いユーザーが来店し購入につながったケースが目立ち、来店者数に対し購入率は高い状況であったことを明かす。

外出自粛後は政府の定額給付金10万円もあり、徐々に来店客も増え、夏以降は回復傾向を示したという。

この間、取扱店ではコロナ感染防止策を講じながらも、各店でユーザーへの試乗機会を積極的に提供した。特にRE取扱店では車両入荷後の10月以降ほぼ毎週、店頭で試乗会を実施。

アフターサービスでの活動は、取扱店対象のサービストレーニングの進行は遅れながらも実施してきた。

21年の活動はマットでは、特別仕様車「アキタ・オールブラックエディション」を春に導入予定。発売に合わせオリジナルグッズのキャンペーンを予定。マットの支持層は機能性よりもスタイルにこだわるユーザーが多いとしている。こうしたユーザーに購入後の楽しみが提供できるプログラムを展開する。

一方、REではブランド認知の向上、新機種の発売に注力する考えだ。レトロ調の500ccモデルが店頭在庫限りで、ほぼ完売。替わって新型350ccモデルを、秋季めどに発売する予定。市場では400ccに満たない機種もこなれたこともあり、同社では競争力ある価格帯で発売する。

訴求活動ではREは導入間もないことから、REの歴史を訴求して企業や製品の伝統、信頼性を強調。同時に現車を見たことがないユーザーや販売店も多いため、一般を含めて広角的にPRしていきたい考え。ウェブやSNSの活用を拡大すると同時に、各地域の取扱店ブロックごとに、小規模でも店頭で試乗会の展開を計画する。試乗車などは同社が支援していくとしている。

同社ではマットに加え、REでも基本的な技術と店舗の個性、同社の販売方針などに賛同する取扱店を積極的に募っており、取扱店の商圏は確保していくと強調する。

他方、1月下旬には都内に「PCI杉並ショールーム」を開設する予定。広さは2ブランドそれぞれ約50で、新型車の展示や広報車の貸し出し、取扱店対象のサービストレーニングなどを行なう。日本語のカリキュラムやマニュアルも用意する。

さらに21年は「密」を避けてREのブランドローンチを開催予定。生産本国インドの責任者が映像を通じて参加し、自社の指針や使命、現況などを説明するとみられ、日本での理解を深めたいもようだ。

天野暁史・二輪部門部長

2021年1月1日発行・二輪車新聞新年特別号「輸入車/2020年実績と21年抱負」掲載

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.