ファンティック、ランブレッタ、ロイヤルアロイ、SYM、フェロー、ヴィンス、ランゲン、そして2023年は新たにブリクストンの二輪車を輸入しているモータリスト合同会社。ブランドごとにディーラー契約を交わすのではなく、各取引店に合った車両を卸している。

「お店によりニーズが異なるので、その掘り起しが不可欠。いまどんなお客様(ユーザー)がいて、どんな商いをしているか。何に困っていて、どう成長していきたいか。そういう話をまず伺うのが我々のスタンスだ」

代表の野口英康氏はそう語る。例えばブリクストンの車両に興味を持ち、1台取り引きしたが、やがて気が付けば別ブランドの商品が主力になっていた……という展開になったとて問題ない。

「そのために125ccから1200ccまで取り扱っている。スクーターもあれば、ロードスポーツ、スクランブラー、アドベンチャーに電動二輪車だってある。商品ラインアップがなくて困っている店の隙間を埋め、収益を上げるサポートをするのがモータリストだ」

そうした方針に共感し、あるいは頼りにし、現在の取引店は100を超えたところ。結果として各店舗での取り扱いブランドも増えてきている。

「だいぶ我々の商品、会社を信用してもらえるようにはなってきた」

そんな実感がある。24年も各店舗への部品供給、テクニカルサービスもしっかり行い「当たり前のことを継続していく」という。スタッフは4人と少数精鋭。人手は足りないが、自社開催も含め様々なイベント会場に赴いてもいる。

「週末は大体2カ所で出展・開催しているので、年間100回近くに上るだろう。それぞれ目的がある。販売目的であったり、認知向上であったり」

なかでも特徴的なのは、例年11月23日に行っている「本瀧寺ご祈祷イベント」だろう。大阪府・能勢妙見山に本拠を構える「本瀧寺」とコラボし、東京都大田区の本社にて交通安全の祈祷を行う。

「商標権上、唯一の『バイク寺』から和尚様を招いて実施している。交通安全の意識を高めるため、安全運転スクールとは違った角度で意義あるイベントだと考える。二輪車に携わる者として必要な取り組みだ」

画像: 唯一の「バイク寺」とコラボしているご祈祷イベント

唯一の「バイク寺」とコラボしているご祈祷イベント

24年も独自のスタンスで活動を続ける構え。主要ブランドのトピックは次の通り。

▼ファンティック(イタリア)

定番人気のキャバレロ500シリーズに加え、「キャバレロ700」を発売。ヤマハの小型二輪車で採用するMT-07系の「CP2」エンジンを搭載しつつ、吸排気も電気制御も変更し、個性的なネイキッドバイクに仕上がっている。

画像: ファンティックの新型車 キャバレロ700

ファンティックの新型車 キャバレロ700

▼ランブレッタ(同)

毎年150台ほど売れる定番人気ブランド。徐々にセールスを伸ばしている。

▼ブリクストン(オーストリア)

1200ccまである幅広いラインアップを武器とし、23年は全国25店舗で販売実績あり。小・中排気量車が特に好調。

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