英印の異なった個性を持つ2ブランドを手掛けるピーシーアイ(PCI)。2022年は有言実行の年になった。それぞれの現状と展望について、高永賢治取締役に聞いた。

▼ロイヤルエンフィールド(インド)

世界最古の二輪車ブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。19年より輸入販売を開始したPCIは、1年前の弊紙取材で21年販売実績を300台弱としつつ、22年は「大きく伸ばしたい」としていた。そして22年12月現在、順調に推移しているという。

「メテオ350とクラシック350がいい形で売れてくれた。どちらも『これが(免許を取って)1台目』というユーザー様が多いのも特徴的。シンプルで比較的高価格でない車両を手がける我々としては、ライト層のお客様は大事な存在だ」

高永取締役はそう振り返り、23年についてもハンター350やスクラム411、スーパーメテオ650といったニューモデル群に期待を寄せる。

「特に日本ではハンター350が売れるのでは」と見るが、既存モデルのコンチネンタルGT650、INT650といった650ccクラスのプロモーションも積極的に展開する構えだ。

22年12月には日本最大級のカスタムショー「ヨコハマホットロッド・カスタムショー2022」に初出展。コンチネンタルGT650をベースとしつつ、それでいて個性の異なるカスタムマシンを3台展示し、注目を集めた。

もちろん既存ユーザーへのサービスも忘れてはいない。コロナ禍により21年は見合わせていたツーリング・イベント「ライド」を、22年は3回にわたり開催した。

「5月に東京・奥多摩、7月に千葉・房総半島、そして10月には神奈川・箱根。回を重ねるごとに多くの方が参加されるようになった」

23年については出来れば関東圏以外でも開催したいと、SNS(会員制交流サイト)上でも表明している。

また、このライドと同じく走りを楽しむプログラムとして、22年は「モト・ヒマラヤ」を実施。日本からはモーターサイクルジャーナリストを含む13名が参加した。

ロイヤルエンフィールドが文字通りヒマラヤを走破するために開発した411ccの『ヒマラヤ』に乗って、インド北部の渓谷や湖などの自然を堪能しながら約1000㎞ を8日間で走行。「中にはオフロード初体験という方もいらしたが、全員完走。ヒマラヤ、そしてロイヤルエンフィールドの確かな技術を実感していただく好機となった」という。

その走行後、一行はインド本社の生産拠点を視察した。同行したPCIマーケティング部長・鈴木祐氏によれば「そこでもロイヤルエンフィールドの確かな生産技術、管理体制を知ることができた」という。なお日本での販売網も着々と拡大しており、正規販売店25店舗、副販売店5店舗となっている。

画像: ロイヤルエンフィールドとして「ヨコハマホットロッド・カスタムショー2022」に初出展。ベース車両はコンチネンタルGT650だ

ロイヤルエンフィールドとして「ヨコハマホットロッド・カスタムショー2022」に初出展。ベース車両はコンチネンタルGT650だ

▼マットモーターサイクルズ(イギリス、以下マット)

21年ほどの躍進はなかったものの、こちらも「入荷の滞りがなければ前年以上のペース」で販売したという。

マットは英国のカスタムビルダーがルーツとなっており、日本ではいわゆる「バイク好き」というよりマット愛好者(マッターズと呼ばれる)の輪がSNSやイベント、カフェを通じて広まっている。中には「マッターズ」たちで自主的にイベントを開いて交流するケースもある。ファンマーケティングの極みとも言えそうな盛り上がりだが、PCIはそれをしっかりサポートする。

例えばスペアパーツ供給は即納体制を維持し、足りない分は航空便で取り寄せる。ソフト面でもライフスタイルマガジン『MUTT MOTORCYCLE MAGAZINE JAPAN』の発行や、提携店との取り組み「マッターズカフェプログラム」の整備運営などを続けている。

画像: 古い建物をリノベーションしたMUTT英国本社

古い建物をリノベーションしたMUTT英国本社

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