カワサキ創成期を支えた人たち
今なお、強い絆で会合続ける③
さて、これまでのカワサキの生い立ちをあれこれと綴ってきたが、ここで書きたかった本題は、カワサキが本格的に一貫生産をスタートさせてから約10年間の激動の時代を支えた“カワサキマン”たちの話である。この時代を生きた人たちは、現在もなお強い絆で結ばれ、ほぼ毎月、神戸・灘の酒蔵(料亭)「酒心館」に集まっている。
この会は既に10数年以上続いているが、主宰者は桑畑禎文氏で技術部長(理事)などを歴任した人である。会の名称は誰云うとなく「カワサキ創成会」(仮称・自然発生的に決まった)だそうだが、正式には決まっていない。事務局の世話係を務めているのが野田活志氏で、アメリカの現地法人KMCの社長などを歴任...